自己紹介

今回の記事をとにかく後に残せるような資料にしたい。

2014年8月27日水曜日

【要点まとめ】慰安婦問題の本質 直視を

「慰安婦問題の本質 直視を」の文章を要約し、
そこに隠されているからくりを調べていきます。
間違いがあればどんどん指摘してください。
英語版もほぼ直訳だったので、同じ内容と思って問題ないと思います。

以下が要約です。
文章前に『なし』と記載した文は、これ以上調べる必要はないと思った文章です。
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【1-1-1】
『なし』日韓関係はかつてないほど冷え込んでいる。
『なし』慰安婦問題が原因のひとつだ。

【1-1-2】
慰安婦問題は【1990年代】はじめにクローズアップされ、元慰安婦の名乗り出によってさらに研究が進んだ。
戦時中、【軍の関与の下】【アジア各地に】慰安所が作られ、【女性の尊厳と名誉が深く傷つけられた。】

【1-1-3】
 (1990年代)から20年、【日本軍の関与を認め謝罪した「河野談話」の見直し】などの動きが、韓国内の反発を招いている。
 【韓国は日本の今までの反省やお詫びを受け入れない】

【1-1-4】
『なし』「河野談話」の制作過程を検証した報告書が(2014年6月に)発表された。
【一部論壇】や【ネット上】で【「慰安婦は朝日新聞の捏造だ」という「いわれなき」批判】がおきている。
慰安婦の記事を書いた【元朝日新聞の記者】が【名指しで中傷】されている。
(朝日新聞の読者から)「事実なのか?」「どうして回答しないのか」と問い合わせもある。

【1-1-5】
 『なし』今までの報道を振り返り、特集をする。 
読者の声に答える【説明責任】を果たす。【未来に向けた議論の一歩だ】。
1997年3月にも特集をしたが、新たな研究の成果も踏まえ、【論点を整理】する。

【1-1-6】
『なし』1990年代、研究は進んでいんなかった。
【元慰安婦の証言】【少ない資料】をもとに記事書いた。
【当時報道した記事の「一部」に「事実関係の」誤りがあた。】
【裏付け取材が不十分だったことは反省する】
似たような誤りはほかの【国内メディア、韓国メディア】にもあった。

【1-1-7】
【不正確な報道が「慰安婦問題の理解を混乱」させているという「指摘がある」】
【不正確な報道だから】【「慰安婦問題は捏造」】という主張や【「元慰安婦に謝る理由はない」】といった議論には【決して同意できません。】

【1-1-8】
【被害者を売春婦と貶める】ことで【自国の名誉を守ろうとする】【一部の論調】が、【日韓両国のナショナリズムを刺激】、【問題を悪化させる原因】である。
【見たくない過去から目を背け】【感情的対立をあおる】【内向きの言論】を危惧 する。

【1-1-9】
【戦時中、日本軍兵士の相手を強いられた女性がいることは否定できない。】 
【慰安婦問題は自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが本質】 

【1-1-10】
90年代
【ボスニア紛争での民兵の強姦事件】に注目が集まった。
・・・・・・・「フォチャの虐殺」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%81%AE%E8%99%90%E6%AE%BA
【戦時下の女性の性暴力】をどう考えるかは【今では国際的な女性の人権問題】だ
【慰安婦問題は今日的なテーマだ】

【1-1-11】  
「過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、いわれなき暴力など女性の名誉と尊厳に関わる諸問題にも積極的に取り組んでいかなければならないと考えております」 
・・・・・・・「手紙全文」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/letter.html

【1-1-12】
【官民一体で作られた「アジア助成基金」】が元慰安婦に償い金を渡す際、歴代首相は、こんな一文を添えた。

【1-1-13】
歴史認識の対立を越え、和解へ向けて歩もうとする【政治の意思】を感じる。

【1-1-14】
戦後70年、日韓国交正常化50年。東アジアの安全保障は不安定感をしている。
隣国との未来志向の安定した関係を築くには慰安婦問題は避けて通れない課題の一つ。
【朝日新聞はこれからも変わらない姿勢で報道する】 
    
【1-1-15】
『なし』5日は慰安婦について解説、90年代の報道の疑問に回答。
『なし』 6日は日韓関係の25年間を振り返り、識者に語ってもらう。


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では、ここから気になる内容を列挙していきたい。
まず、この文章は「あいまい」差が満ち溢れている。

「慰安婦」「時系列」「主語」「理由」これらが非常にあいまいにされている。
列挙してみる。
非常に大きな「慰安婦」のあいまいさは改めてまとめたい。

【1-1-3】
 (1990年代)から20年、【日本軍の関与を認め謝罪した「河野談話」の見直し】などの動きが、韓国内の反発を招いている。
 【韓国は日本の今までの反省やお詫びを受け入れない】

★日韓請求権協定は1965年
河野談話が1993年
女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)は1995年
アジア女性基金に対して韓国の反発が1997年
河野談話の再検証は皆様もご存じのように2014年、
今となっては皆が知ることになったが、

したがって、「河野談話の見直しなどの動きが韓国内の反発を招いた」のではなく
日韓請求協定に基づいた日本政府の姿勢に韓国国民は反発し、それは韓国政府が納得して河野談話でも収まることがなく、結果河野談話の見直し(再検証)が行われた。

が時系列としては正しい流れになる。

上記の文章ではあたかも
「日本の河野談話見直しの振る舞いが韓国の反発を招いた」ように書かれているが、
実際は「韓国の反発が収まらないため河野談話の見直しが行われた」が流れとしては正しい。

【1-1-4】
「慰安婦は朝日新聞の捏造だ」
★これは「全否定」なのか「大部分が間違い」なのか「一部分が間違い」なのか、これまたはっきりしない。
「朝日新聞の報道には嘘がある」とすればよかっただろうに、「朝日新聞の捏造だ」と極論にふっている。

【1-1-7】
【不正確な報道が「慰安婦問題の理解を混乱」させているという「指摘がある」】
★何を不正確な報道と言っているのかがはっきりしません。
吉田清治の記事などであれば、原因を作っているのは朝日新聞ですし、
慰安婦という言葉の定義をあいまいにしている(というよりどんどん変更している)のは朝日新聞です。


【1-1-8】
【被害者を売春婦と貶める】ことで【自国の名誉を守ろうとする】【一部の論調】が、【日韓両国のナショナリズムを刺激】、【問題を悪化させる原因】である。
【見たくない過去から目を背け】【感情的対立をあおる】【内向きの言論】を危惧 する。

★ここに書くべきか悩みましたが、ここに書きます。
まず1文目
「【被害者を売春婦と貶める】ことで【自国の名誉を守ろうとする】【一部の論調】」→【日韓両国のナショナリズムを刺激】、【問題を悪化させる原因】

この文章だと
【(日本が)被害者を売春婦と貶める】ことで【(日本の)自国の名誉を守ろうとする】【(日本の
)一部の論調】」ですよね。普通に読めば自明です。
では後半は?
【(日本と韓国の)日韓両国のナショナリズムを刺激】、【(日本と韓国の)問題を悪化させる原因】
そうですよね。
つまり、悪いのは一方的に日本でそのために日韓関係が悪化しているという主張ですよね。
その割には
【(日本が)被害者を売春婦と貶める】 
【(日本の)自国の名誉を守ろうとする】
【(日本の)一部の論調】すべてに具体性がないように感じます。

そして
【(日本の)見たくない過去から目を背け】
【(日本と韓国の)感情的対立をあおる】
【(日本の)内向きの言論】

こう続きます。さらに要約すると

【日韓関係をよくしたいなら、日本は一切反論しないで
(韓国にとって都合の良い内容だけを)真実として受け止めよ】

となります。
これはあの河野談話
「なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。」
にも反しています。

【1-1-9】
【戦時中、日本軍兵士の相手を強いられた女性がいることは否定できない。】 
【慰安婦問題は自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが本質】 
★この文章があいまいさの極みです。
「慰安婦」という言葉を正しく定義しなければならないと深く感じる内容です。
詳しくはまた書きます。

【1-1-10】
90年代
【ボスニア紛争での民兵の強姦事件】に注目が集まった。
【戦時下の女性の性暴力】をどう考えるかは【今では国際的な女性の人権問題】だ
【慰安婦問題は今日的なテーマだ】

★【1-1-9】の直下にこの【1-1-10】を置くことで、
慰安婦と【ボスニア紛争での民兵の強姦事件】が同じものだと思わせる書き方です。
やはり【慰安婦】の「定義が正しく行われていないことが原因です。

【1-1-12】
【官民一体で作られた「アジア助成基金」】が元慰安婦に償い金を渡す際、歴代首相は、こんな一文を添えた。
【1-1-13】
歴史認識の対立を越え、和解へ向けて歩もうとする【政治の意思】を感じる。
★主語がぼやかされています。

この文章の並びだと「和解へ向けて歩もうとする【政治の意思】」とは

「和解へ向けて歩もうとする(日本の)【政治の意思】」です。
しかし、
【1-1-3】 【韓国は日本の今までの反省やお詫びを受け入れない】


これは今までの段で主張していた、
【1-1-3】
 (1990年代)から20年、【日本軍の関与を認め謝罪した「河野談話」の見直し】などの動きが、韓国内の反発を招いている。
 【韓国は日本の今までの反省やお詫びを受け入れない】

【1-1-8】
【被害者を売春婦と貶める】ことで【自国の名誉を守ろうとする】【一部の論調】が、【日韓両国のナショナリズムを刺激】、【問題を悪化させる原因】である。
【見たくない過去から目を背け】【感情的対立をあおる】【内向きの言論】を危惧 する。

これと相反する内容です。

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また、朝日新聞が自分自身の立ち位置を明確に示している文章も多い。
こちらも列挙する。

【1-1-4】
【一部論壇】や【ネット上】で【「慰安婦は朝日新聞の捏造だ」という「いわれなき」批判】がおきている。
慰安婦の記事を書いた【元朝日新聞の記者】が【名指しで中傷】されている。

【慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ】と唱えているのは【一部論壇(ジャーナリスト)】や「ネット】だ
【慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ】は【いわれなき批判】だ
【元朝日新聞の記者】が【名指しで中傷】を受けている。
・・・・・中傷・・・・・根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。

★自分たちが受けている批判は「いわれなきもの」と考えていらっしゃることがよくわかります。

【1-1-5】
読者の声に答える【説明責任】を果たす。【未来に向けた議論の一歩だ】。
1997年3月にも特集をしたが、新たな研究の成果も踏まえ、【論点を整理】する。
・今回の記事が朝日新聞としての説明責任だ。
・今後も慰安婦い問題について議論をしていく
・議論の要点を決めるのは私たちだ  と書かれている。

★少なくとも、32年間誤報(あえて誤報と書きましょう)してきた方々が、
自分たちで論点を決めて、今後も慰安婦問題を議論する資格がないことはご理解いただけないのでしょうか?
少なくとも、今回の誤報を受けて、自分たちの主張のどこが誤りだったかを示さないことには、先に進めないと思うのが普通ではないでしょうか。

【1-1-7】
【不正確な報道が「慰安婦問題の理解を混乱」させているという「指摘がある」】
【不正確な報道だから】【「慰安婦問題は捏造」】という主張や【「元慰安婦に謝る理由はない」】といった議論には【決して同意できません。】

★私は、理解を困難にしているのは、慰安婦という言葉の定義をどんどん変更している朝日新聞だと思います。
何よりの証拠が次の一文
今までの内容の重要な一部に誤りがあったのに【決して同意できない】では「結論ありき」を自ら白状しているようなものです。

【1-1-8】
【被害者を売春婦と貶める】ことで【自国の名誉を守ろうとする】【一部の論調】が、【日韓両国のナショナリズムを刺激】、【問題を悪化させる原因】である。
【見たくない過去から目を背け】【感情的対立をあおる】【内向きの言論】を危惧 する。

★上でも書きましたが、「日韓関係を悪化させたくないなら、た問え真実ではあっても、韓国にとって都合の悪いことはすべて認めてはならない。」が主張です。


【1-1-14】
【朝日新聞はこれからも変わらない姿勢で報道する】 

★ここでも結論ありきの主張であることを告白しています。





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ここからは資料になります。
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【1-1】
慰安婦問題の本質 直視を
http://www.asahi.com/articles/ASG7X6753G7XUTIL053.html
■編集担当 杉浦信之
【1-1-1】
 日韓関係はかつてないほど冷え込んでいます。混迷の色を濃くしている理由の一つが、慰安婦
問題をめぐる両国の溝です。
【1-1-2】
 この問題は1990年代初めにクローズアップされ、元慰安婦が名乗り出たのをきっかけに議
論や研究が進みました。戦争の時代に、軍の関与の下でアジア各地に慰安所が作られ、女性の尊厳と名誉が深く傷つけられた実態が次第に明らかになりました。
【1-1-3】
 それから20年余、日本軍の関与を認めて謝罪した「河野談話」の見直しなどの動きが韓国内
の反発を招いています。韓国側も、日本政府がこれまで示してきた反省やおわびの気持ちを受け
入れず、かたくなな態度を崩そうとしません。
【1-1-4】
 慰安婦問題が政治問題化する中で、安倍政権は河野談話の作成過程を検証し、報告書を6月に発表しました。一部の論壇やネット上には、「慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)だ」と
いういわれなき批判が起きています。しかも、元慰安婦の記事を書いた元朝日新聞記者が名指し
で中傷される事態になっています。読者の皆様からは「本当か」「なぜ反論しない」と問い合わ
せが寄せられるようになりました。
【1-1-5】
 私たちは慰安婦問題の報道を振り返り、今日と明日の紙面で特集します。読者への説明責任を
果たすことが、未来に向けた新たな議論を始める一歩となると考えるからです。97年3月にも
慰安婦問題の特集をしましたが、その後の研究の成果も踏まえて論点を整理しました。
【1-1-6】
 慰安婦問題に光が当たり始めた90年代初め、研究は進んでいませんでした。私たちは元慰安
婦の証言や少ない資料をもとに記事を書き続けました。そうして報じた記事の一部に、事実関係
の誤りがあったことがわかりました。問題の全体像がわからない段階で起きた誤りですが、裏付
け取材が不十分だった点は反省します。似たような誤りは当時、国内の他のメディアや韓国メデ
ィアの記事にもありました。
【1-1-7】
 こうした一部の不正確な報道が、慰安婦問題の理解を混乱させている、との指摘もあります。
しかし、そのことを理由とした「慰安婦問題は捏造」という主張や「元慰安婦に謝る理由はない
」といった議論には決して同意できません。

【1-1-8】
 被害者を「売春婦」などとおとしめることで自国の名誉を守ろうとする一部の論調が、日韓両
国のナショナリズムを刺激し、問題をこじらせる原因を作っているからです。見たくない過去か
ら目を背け、感情的対立をあおる内向きの言論が広がっていることを危惧します。
【1-1-9】
 戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできません。慰安
婦として自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです。
【1-1-10】
 90年代、ボスニア紛争での民兵による強姦(ごうかん)事件に国際社会の注目が集まりまし
た。戦時下での女性に対する性暴力をどう考えるかということは、今では国際的に女性の人権問
題という文脈でとらえられています。慰安婦問題はこうした今日的なテーマにもつながるのです。
【1-1-11】
 「過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、いわれなき暴力など女性の名誉
と尊厳に関わる諸問題にも積極的に取り組んでいかなければならないと考えております」
【1-1-12】
 官民一体で作られた「アジア女性基金」が元慰安婦に償い金を渡す際、歴代首相はこんな一節
も記した手紙を添えました。
【1-1-13】
 歴史認識をめぐる対立を超え、和解へ向けて歩を進めようとする政治の意思を感じます。
【1-1-14】
 来年は戦後70年、日韓国交正常化50年の節目を迎えますが、東アジアの安全保障環境は不
安定さを増しています。隣国と未来志向の安定した関係を築くには慰安婦問題は避けて通れない
課題の一つです。私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます。
     ◇
【1-1-15】
 5日の特集では、慰安婦問題とは何かを解説し、90年代の報道への読者の疑問に答えます。
6日は、この問題で揺れる日韓関係の四半世紀を振り返るとともに、慰安婦問題をどう考えるか
を専門家に語ってもらいます。

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